歪んじゃって歪んじゃって…

年始の公演「ラ・バヤデール」

3幕最後に死んでしまった主人公ニキヤを想い薬物を飲んでソロルが見るニキヤの幻想のシーン…。

ニキヤの亡霊が舞台後方のスロープから次々とアラベスクのパンシェで降りてくるところは、見ているお客様からはとても幻想的で、美しいとされています。

私も見ている分には凄く素敵で大好きなシーンなのですが………。

踊り手にとっては本当に本当に恐ろしく辛いシーンなのです…

舞台の袖では舞台上のスロープに登る階段があるのですが、
ダンサー達はその階段を処刑台への階段…

と呼ぶほど……。

なにが大変かと言うと、

そのスロープから1人ずつアラベスクで出てきて合計32人出るのですが、

32人が全員スロープを下り終わるまでアラベスクパンシェが続くと言うことです…

その回数…

一番先頭のダンサーは39回。

そして…

アラベスクはすべて同じ足を上げる…。

つまり39回同じ足を後ろに上げ続けると言うことです

その角度120度…

頭から後ろ足でＹの字を作る形です…。

先日…

思わず計算してみちゃいました

年始の舞台が終わるまで…

このアラベスクを何回やるのかを…

ざっと計算して1000回を越えてました笑

あまりの数の多さに笑いが止まりませんでした

お陰様で今、片方の背筋ばかり発達してしまって…

この公演が終わる頃…

私の身体は一体どうなっているでしょう〜

こわいですっ